さて、さっきのは例によって長い前振りだったわけだが

ずいぶん前に買ったきり、放置していたけど、こんなものも持っていたらしい。台所の床に平置きして上に更に本と箱を載せていたせいか、全く使ってないのに背の角が傷んでいて既に背が剥がれてきてる。

キャラメイク関連や技能説明、判定周りの記述は無いがLand of the Samuraiと同レベル程度にはスタンドアロンである。まぁ、空でキャラメイクが出来て、技能と判定方法を暗記してるなら基本ルールいらないんじゃね?くらいの感じ。それはスタンドアロンとは言わないか

特徴としては、キャラ作成時にランダムなアイテムを貰える事と幾つか安価なレジェンダリー・スキルがあること。とりあえず目を引くのが、コスト2ptのペットを持っているという奴。たぶん、ルール的なプラスは何も無い。普通に金で装備品として買うのとナニが違うのだろう?という気がしないでもないが、きっと常備化品か何かなんだろう。とまれやはり海の男には肩に小猿である。前出のコランタン号とか表紙からソレだし。イヤ、オウムでもネコでも何でもいいんですが。

同じく2ptで得られる『悪癖(Vice)』。Drink、Gambling、Piety、Wrathなど18種に細分化されており、ゲーム中に欲求を満たすと1ヒーローポイントをもらえるが、出てほしくないところで衝動を押さえ込むにはPersitenceで抵抗しなくてはならない。何かカツい環境でのGURPSの精神的特徴のようなダメ人間博覧会を助長するようなルールである。複数取得可。いいぞ、もっとやれ。3回以上キャンペーンが続かないと元が取れない気がするのはきっと気のせい!

ランダムな初期装備品は1d100で最後尾におなじみの『Roll again twice』などを含むもののおおよそで百種。
実用性からいくと割と当たりっぽい馬や胸甲から、眼帯、モノクル、宝の地図、ダイス(フツー、グラサイ、骨の〜)といった海賊っぽいもの、さびた鍵、ブリキの笛等という、これでどうしろと?という代物まで色々。LoSのお爺ちゃんの伝世品ほどの強烈なバランスブレイカーといった感じは無いが、持ってるだけで色々キャラが立ちそうではある。
その意味では馬なんてのはむしろハズレの部類なんではないだろうか。


船はイカダからブリンガンティン、戦列艦まで。ボート類×5、艦船×11種。更に船ごとに特徴(AgileだとかCursed、Fragile等々)がつけられる。
構造値が40〜250なのは、ボート類が意外に頑丈なのか、艦船が脆いのやら。
運航ルールは結構細かい。気がする。PCで全部の部所を埋められるわけもなく、不足の船員はNPCで補うわけだがスケルトン船員とかいるのは、当時流行ってた特定の映画を意識しすぎな気がしないでも。


世界設定のページは無し。キャンペーンアイデアの章をみると15〜18世紀の現実世界が舞台らしいが、まぁ、向こうの人間にしてみれば、LoS程説明がいるジャンルでもないって事か。

意外に面白そうなんだけど、まぁ、実プレイの機会は無いんだろうな。と